映画『セッション』を観て。人生を生き直す映画。

今日、5/30に映画『セッション』を観てきました。

宮城県仙台市に在住しているため、やっと上映されました。

首都圏では既に公開してから日が経ち、メディアでは公開当初からだいぶ話題になっていたようです。

拝聴しているTBSラジオ「東京ポッド許可局」でも5/3にセッション論として話されています。

TBS RADIO 許可局2015年5月3日①「セッション論」 - TBSラジオ 東京ポッド許可局

ほぼ満員の劇場で観る映画って良いですよね〜。いろんな人が集まってきていて、息を飲む音がしたり、笑いが起きたり、ジェットコースターが面白い感覚と重なります。(普通で言えば、お笑いやアーティストのライブに行く感覚とでもいうんでしょうか)

 

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観た感想としては、

今年観た映画の中でダントツ1位でした!

 

映画を観て良かったなぁと思うのって人それぞれあるかと思うんですが、僕の場合は主に2つに集約されるかと。

  • 未体感の世界観や視点を、映像を用いて疑似体験させてくれるもの
  • 鑑賞しながら、自らの人生を生き直すもの

セッションは僕にとって後者でした。

 

挫折経験がある人にとってはかなり良い生き直しになると思います。

中学校では全国大会に行くような部に属していて、指導がまさにスパルタ。

全体練習以外にも、家で個人練習をして、雪が積もった道路の上でも練習していたんですけど、大きな怪我の後復調できずにっていうパターンでした。

登場人物が挫折する物語で、かつここまで俳優の演技、脚本が良いと、心が動かないわけがありませんでした。

 

確か、作家の絲山秋子さんがおっしゃっていたと記憶しているんですが、

「なぜ小説を書くんですか?」という質問に、

「書くことによって救われる私がいるから」

と答えていました。

(もし間違っていたら後で修正します。)

 

こういう、物語の中には読み手(観客)、書き手(作り手)双方が救われるものがあって

古今東西、物語が生き残っている所以でもあると考えています。

つい最近DVDで観た映画、『ぼくを探しに』もそういった映画でしたし、作り手という観点ではこの『セッション』もそうです。

映画館で観る楽しさの一つとして映画パンフレットがあって、『セッション』はこのパンフレットも良かったです!

 

中面には各界の著名人の絶賛コメントが載っているのですが、僕はここはスルーw

裏面の、デイミアン・チャゼル監督が『セッション』を作るまでのストーリーが載せられています。

ブログの最下部にも載せましたが、略歴を文章にもしておきます。(2015年5/31追記しました)

  • 1985年、誕生。(現在28歳)
  • 高校時代、高校の名門バンドでジャズドラムを担当。そこでの鬼コーチのスパルタ指導がトラウマに。
  • ハーバード大学入学(←おいすげぇな)。音楽の道を断念し、映画を専攻。が、高校でのバンド時代の悪夢にうなされる。
  • 悪夢の克服のために、それを映画化することを決意。その脚本が、ジェイソン・ライトマンの目に留まる。
  • 撮影。監督自ら、初心者の主演俳優テラーの技術指導を行う。自動車事故に遭うアクシデントに見舞われながらも、翌日には復帰し、『セッション』が完成する。

 

こちらはパンフレットの裏面写真。

映画館が近い方は手に取ってみては?

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